ここに書いてあるのは「おっちゃんに現れた合併症」です。
すべての糖尿病患者に現れる症状ではない、と言う事はご理解下さい。
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このページの目次
(項目をクリックするとその部分に移動します)
◎起立性低血圧の症状と診断
◎起立性低血圧の入院治療
◎内服薬の処方と実生活での対処法
◎おっちゃんの起立性低血圧の症状と診断
原因はともかく、一般的に「 起立性低血圧 」の症状は
〜 立ちあがった時に立ちくらみがする・立ちくらみによって気絶する・動き出そうとするとフラフラする・めまいや吐き気がする 〜
診断方法ですが
仰向け寝状態 もしくは 座った状態 で安静にした後に血圧測定。その後、 立ち上がった状態で血圧測定をして、血圧が20mmHg以上下がったら陽性。
となります。
おっちゃんの起立性低血圧ですが、 「 立ちくらみがする 」 程度のものではありませんでした。そりゃあ、最初の頃はそうだっかも知れませんが・・・
おっちゃんの起立性低血圧が一番ひどい時の症状は
「 寝起きや安静後に立ちあがろうとすると目の前が真っ暗になり気絶して倒れる。目覚めてからもう一度立ちあがろうとするとまた気絶する 」
と言うものでした。
糖尿病発症からは10年が経つか経たないかくらいのお話で会社の寮に住んでいた頃の事。以前からめまいと言うか立ちくらみがして、目の前が暗くなる事が何度もありました。
ある朝、目覚めて 「 オシッコオシッコ 」 と布団から抜け出た瞬間 「 ブワ〜ン 」 と目の前が真っ暗になって、気がついたら廊下にひっくり返ってました。
なんじゃ?!何が起こったんだ??
まあ、それでも無事にオシッコをしてまた布団にもぐりこんでムニャムニャ・・・
そんな事を何回か繰り返していましたが起きてから時間が経てばへっちゃらでしたので、仕事もこなしてました。
さてさてある日、夕食の後に後輩が運転する車で近所のコンビニに。車を降りてコンビニに入った瞬間、天地が判らないほど 「 グワングワン 」 して、耳も良く聞こえません。ひざ(脚)がカックンカックンして立っているのがやっとです。とりあえず近間の商品の棚につかまっていたようです。
後輩が心配して 「 おっちゃん、どうしたの?大丈夫? 」 と何度も聞いてくれたようですが、それすら良く聞こえません。何度目かの問いかけが聞きとれた頃にはほとんど倒れている・・・・
おっと!いかんいかん、食後のデザートを買わなけりゃいけないのだ!(おいっ。。汗)
そのうちに、朝起きて意識失ってぶっ倒れるのが毎日になりました。後輩とどこに行ってもひっくり返る始末。さすがに後輩も異常さにあきれて上司に報告しますよ。で、上司から 「 今すぐ病院に行け!何が何でも行け! 」 と。。。。
クラクラするって事は血圧だろうから・・・と、循環器内科を受診。
医者から
「 こんな血圧は見た事がない!上が60しかないぞっ!生きているのが不思議なくらいだ。今すぐ入院しなさい!!! 」
ちゃんちゃん♪
◎起立性低血圧の入院治療
おっちゃんは上に書いたように 「 血圧の異常な低さ 」 で 「 循環器内科の患者 」 として入院となりました。その病院には糖尿病治療に長けている医師はいなかったし1型糖尿病患者はおっちゃんだけでした。
まずはベッドに横たわっている状態・上半身を起こした状態・立ち上がった状態での血圧測定です。
横たわっている時の血圧は上が120とか110くらいで下が80くらい、
上半身を起こして座った状態にすると、 上が60で下が40ていど になりました。
立ち上がるとフラフラして血圧を測れません。
何度か挑戦してどうにか立って測定した血圧は、 上が30とか40で下は測定不能 でした。
お゛〜〜い゛、、、人間の血圧なのかよ。。。
とりあえず、 「 動き回るな! 」 という指示が出ました。おっちゃんが 「 病院内で自由に動いていい 」 と許可が出たのは 「 病室内 」 だけでした。
む゛〜ん゛。。。。。便所はどうすんだ?!
ベッドの脇にポータブルトイレ持って来てくれるのか??
そんな雰囲気はないよなあ。。。。。
あ゛、売店に行ってあれこれ必要な物を買わにゃいかん。。。。。
あ゛、レンタルビデオ返さなきゃいけね〜。。。
もう、入院どころの騒ぎじゃないやね、、、ホント。。。。。
実はオシッコしにトイレ行っても立ちくらみで気絶するのを堪えるのに必死で、便器を両手で抱えたような状態でした。(大笑)
まぁ、当然、オシツコも個室トイレに座ります。
後はひたすらに 「 慣れろ 」 の一言です。
循環器科のセンセも 「 糖尿病性自律神経障害の起立性低血圧 」 を診るのが初めてだったんでしょうな、、、かなりの日にちが経ってから内服薬の処方を出してくれました。
入院治療・・・とは言っても、結局は「 慣れろ! 」の一言なわけで。。。
立ちくらみがしている時の対処法としては、とにかく「 頭を下げる 」 、 「 しゃがみこむ 」 だけなんですよ。
糖尿病治療が得意な病院に転院してから言われたことですけど、、
「 酒を飲んで血圧が上がっていれば立ちくらみはしないはず 」
それってなんだかなぁ、、、、(大笑)
◎内服薬の処方と実生活での対処法
処方された内服薬は
- 「 フロリネフ錠 0.1mg 」 1日一回 1錠 ( 正式には"鉱質コルチコイド" )
- 「 ドプスカプセル 200mg 」 毎食前 2カプセル パーキンソン病治療薬 ( 処方時はカプセル製剤 )
- 「 リズミック錠 10mg 」 毎食前 1錠 低血圧治療薬
対処方法ですが・・・
大前提は 「 立ちくらみと相談しながらゆっくりと身体を動かす 」 です
すべての動きの中で立ちくらみの具合と相談しながら段階的に止まって身体を慣らす!
ベッドで寝た状態から起き上がる際は上半身を起こしてベッド上に座った状態でしばらく慣らします。
ベッドから足を下ろしたらそのまましばらくじっとしてやはり身体を慣らし、、、、
足で立ってもすぐに頭は上げません。中腰で立ちくらみとの我慢比べです。
様子を見ながら頭を上げます。
歩き出す時も、ゆっくり。。。。。
立っている状態で足踏みをして準備運動、、、多少血圧を上げてから歩き出すのですが、その準備運動の 「 足踏み 」 ですでにクラクラしちゃうんです。(笑)
歩き出しても、急激な動きは禁物です。横断歩道の信号が変わりそうだからと急ぎ足になるなど絶対やってはいけません。
それをやった途端に立ちくらみです。
と言うか、信号機を見上げただけで 「 クラクラ 」 したし、キッチンのテーブルに座って壁掛け時計を見上げただけで 「 クラクラ 」 したんですよね。(笑)
トイレの便座から立ち上がると 「 クラクラ 」、風呂から上がろうと浴槽から立ち上がると 「 クラクラ 」
「 クラクラ 」 したらすぐに 「 頭を下げる 」 もしくは 「 中腰になる・しゃがみこむ 」 事で立ちくらみが治まるのを待ちまふ。。。
生活のすべての場面で 「 頭を上げる 」 ・ 「 身体を動かす 」 時には注意が必要です。
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