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◎歯周病の症状
症状から言うと「息がくさい」、「歯ぐきが腫れる・歯ぐきから血が出る」、「歯が欠ける・溶ける」ですね。
 
 ◎歯周病と診断されるまで
 糖尿病発病から12年が経とうとした頃から下の奥歯、親知らずも入れて勘定すると奥から三本目と四本目の歯。それも下側左右両方の奥歯なんすが怪しくなって来てました。虫歯の一歩手前??二歩手前???
 「歯医者って手間も金もかかるしなあ・・・」
 とためらっているうちに月日は経ち、食事で堅い物を食うたびに奥から三本目の歯が徐々に欠けてくるようになりました。
 
 あぢゃぢゃ。。。
 
 この頃おっちゃんは、右眼の最初の硝子体手術をしてからふた月ほどが経っていました。
 網膜症手術治療を始める前に眼科のセンセから
 「 虫歯?!歯医者の治療は、手術後の眼に影響するから控えてください 」
 と言われていました。眼科のセンセに再度確認したら
 「 まだ我慢してっ!  」
 だって。。。。。
 
 あぢゃぢゃ2。。。
 
 半年くらい我慢したんす。今度はその 「 欠ける  」感覚がもっと進んで次第に 「 溶ける 」 感覚になって来たんすよね。柔らかいものを食っていても歯が欠けるようになってきて・・・・・、舌でさぐるとポッカリと歯が無くなっていて根っこだけが残ってます。
 
 この頃、奥から三本目の歯がひどかったのですが、奥から四本目の歯も
 「 舌でさぐると結構ヤバい 」
 状態でした。
 
 あぢゃぢゃ3。。。
 
 虫歯に痛みが出て来たし食べる行為で歯と言うか下あごが目茶痛いんですよ。だから食事そのものができなくなりました。さすがに「こりゃあまずいな・・・」と。。。
 眼科のセンセに確認したら
 「 もう大丈夫でしょう 」 と。
 やれやれ・・・・・
 
 何年か前に夜間救急で診てもらった事のある大学病院の口腔外科に電話したら
 「 口腔外科で虫歯治療ですか? 」
 とあっさり断られまして。。。。。で、近所の個人の歯医者さんに行きました。
 
 
 糖尿病だと言うと、歯医者さんは 「 血糖コントロールは?  」と聞いてきます。ま、これはどの医者・診療科にかかっても同じなんですがね。(笑)
 まずはかかりつけ病院の連絡先と糖尿病主治医・眼科主治医の名前を歯医者さんに伝えました。先に書いたように眼科での治療内容と 「 待てっ! 」 がかかっていたのが解除された事も報告。
 
 歯医者さんは糖尿病・眼科両方の主治医に連絡を取ってくれて、万全の態勢で歯の治療に臨むことになりました。
 「 我が家から歩いて5分のところにこんな良い歯医者さんがあったんだ 」
 とちょっとびっくり。
 ( 糖尿病かかりつけ病院の歯科に行けば簡単なんだろうけど片道1時間半だしねぇ )
 
 虫歯はどんな治療?って言っても普通の虫歯治療っス。
 ただ、歯医者さん 「 感染には充分注意して治療を進めますから 」 と言ってくれてました。
 
 虫歯治療が一通り終わる頃、歯医者さんから
 「 糖尿病も原因なんだけれど、おっちゃんは歯周病特に歯肉炎がひどい んだよ。そっちの治療をきちんとしよう 」
 と言われました。
 (また糖尿病が原因かいっ。。何度聞いたセリフか)
 
 どうなったかと言うと、下側左右両方の奥から三本目の歯 ( 正式には第一大臼歯 ) は抜歯して奥から四本目の歯 ( 正式には第二小臼歯 ) は半分くらい削ったかなあ。んで、半分になった第二小臼歯は型を合わせて整形して、抜歯した第一大臼歯の抜けたところには 「 ブリッジ構造 」 にして義歯となりました。
 この他にも下側左右両方の中寄りの前歯 ( 正式には側切歯 ) もガリガリと虫歯治療をしました。
 この側切歯・第二小臼歯・第一大臼歯の治療が終わってから、上下左右の親知らず ( 正式には第三大臼歯 ) 四本全てを抜歯しました。
 
 結局、 抜歯が六本  と  大々的な虫歯治療が四本 、の大掛かりな治療となりました。
 
 
 
◎歯周病の治療
虫歯治療の後からは歯科衛生士さんに口の中の手入れを教わりました。
 
・歯ブラシでブラッシング
まずは歯ブラシ選びとブラッシング。(←ブラッシングいっちゃん大切ですやね)
 おっちゃんは自分で「柔らかめの歯ブラシがいいんだ」と勝手に思ってました。それは間違いではなかったみたいだけど、ブラシの大きさはおっちゃんが使っている物よりもう少し小さめのが良いと判明。問題はブラッシングのやり方。
 
 おっちゃんもそうでしたが、たいていの人は 「 ガシガシ 」 磨くと思います。
 
 「 ガシガシ磨いてははダメですっ!  」( by歯科衛生士さん )
 ガシガシ磨くと歯ぐきを傷める事になるし歯ブラシの毛先が届くはずの場所に届かない。結局良い事は何も無いって事になるらしい。。。( ・・・・・初めて知ったサ・・・・・ )
 
 「 歯ブラシの持ち方は鉛筆持ちで。歯のはえぎわに歯ブラシを当てて角度は45度くらい。歯と歯ぐきのすき間・歯と歯の間を意識してゆっくりとブラシを左右に動かして動かす幅は歯一本分程度 」
 結構細かい指示で上手くできません。(汗)
 ここで歯科衛生士さんが歯ブラシを手に取りおっちゃんの歯を磨き始めます。
 「 歯と歯の間にブラシの毛先が入り込んでくるのが解かりますか? 」
 
 お゛お゛〜〜、すげ〜〜〜っ!!こんな感触初めてだっ。。
 
 しかも舌であちこち触ってみると、 すっげ〜口の中がきれい!!
 
 自分のブラッシングでこの感触に至るまでには一苦労でした。歯ブラシを歯・歯ぐきに押し当てるチカラ加減を変えてみたり、歯ブラシの向きを変えてみたり、歯ブラシを動かす幅を変えてみたり・・・・・
 
 
 
・歯間ブラシで歯ぐきマッサージ
お次は 「 歯間ブラシ 」  を歯と歯の間に差し込んで歯ぐきをマッサージ。。。
 これは  歯肉炎で腫れあがっている歯ぐきを刺激して歯肉炎を抑える  んだそうな。。。
 歯ぐきが腫れあがっているなら刺激しない方がええんでは?!と言うのは素人の考えらしい事が判明。しっかりとしかもきちんと刺激を与えるのが歯肉炎の治療に結びつくんだそうな。
 
 おっちゃんの口の中をじっくりとながめた歯科衛生士さんは何種類かの  歯間ブラシ  を取り出して、おっちゃんの歯と歯の間にブラシを突っ込みます。
 
 ガシッ、ガシッ、( 歯・歯ぐきとブラシがこすれる音 )
 
 う〜ん、痛いョ、、衛生士さん。。。。。
 しかも口の中で  血の味&にほひ  がするんだけど・・・・・
 
 衛生士さん曰く
 「しばらくは出血したり歯ぐきが痛いかも知れないけれど、じきにおさまるはずです。一日一回寝る前に全ての歯と歯の間に歯間ブラシを通してください。
 歯間ブラシは爪楊枝ではありません。
 歯と歯の間につまった食べ物を取るのではなくて  歯ぐきのマッサージ  をする為の物です」
 
 ふむ。。。。。。。。。。
 
 手渡された歯間ブラシは歯のすき間加減に合わせて太さの違うものが三種類。自分でやってみたら歯間ブラシが「クニャッ!」と曲がってしまって上手くいかない。。。。。まっ、これも慣れなんだべ。。。。。でも三種類の歯間ブラシを使い分けるのってめんどくさい。。。。。
 と、言っているうちに寝る前の歯間ブラシがすっかり習慣になって 「 寝る前の儀式 」 (by連れ合い命名)になってます。三種類あった歯間ブラシも歯肉炎が治まるにつれて一番細いのが必要なくなって現在では二種類になってます。
 
 
 
◎歯周病予防の基本
歯医者さんから教えてもらったのは
 「 歯周病予防の基本は、歯周病菌の巣となる歯垢がつくのを防ぐ為に歯についた食べかすを取り除くのです。歯磨きは、一日3回・食後30分以内に・3分間のブラッシングを、の3×3を意識してください。物理的に歯や歯と歯ぐきの間をかき出してしまう事で、言い換えれば歯磨きがきちんとできる事が最も大切な事です。
 でも、普通に生活していれば一日3回磨くのは時間的に無理ですよね。
 普通に朝ご飯の後磨いて後は寝る前と一日2回でも良いです。
 ただ、寝る前の歯磨きを丁寧にするのが条件ですよ 」
 
 「 液体洗口液 」 (リステリンやモンダミンなど色々・・・) についても聞いてみました。
 歯医者さん曰く
 「 液体洗口液をあてにするのはあまりお勧めできません。洗口液は科学的にどうこうしようとするものですから食べかすや歯垢が残っている状態で使っても意味がありません。
 ですから歯磨きの代わりに洗口液という使い方はできません。
 あくまでも歯磨きで  物理的に口の中をきれいにして  から後の補助的な物として捉えてください 」
 
 
 
◎どうして歯周病の原因が糖尿病か?
糖尿病合併症に 「 歯周病 」 と言うのは聞いた事がありませんでした。持っている糖尿病の本にも「歯周病」の 「 シ 」 の字もありません。
 
 と、思っていたのが、つい二十年くらい前・・・
 
 今や 「 歯周病は糖尿病第〇番目の合併症 」 と言われるようになってます。(滝汗
 
 歯医者さんから聞いた話をそのまま書きます。
 
 『 歯周病の元となる 「 歯周病菌 」 は、高血糖状態を好むんですよ。
「高血糖になると喉が渇いて唾液が減るでしょう?唾液は口の中を綺麗に保つのに重要な役割を持っています。要するに唾液は歯を洗い流してくれているんです。
 白血球など免疫機能を担っている体組織に高血糖の影響が現れるのは我々歯科医の間でも良く知られています。
 「 高血糖 」 = 「 免疫機能の低下 」 = 「 歯周病菌が活発 」 とつながっていきます。
 
 血糖コントロールが良いのに何で?と言われる人もいますけれど、140mg/dl150mg/dlという血糖値は正常の人に比べればやはり高いです。歯周病菌活動のたかぶり・唾液・免疫機能 などに少なからず影響します 』
 
 多分、「多分」がつきますが、
 歯周病は健康な人だってなります。糖尿病があるから必ず歯周病になるわけでは無いと思います。ただ、糖尿病がある事で 「 歯周病になりやすい 」 ・ 「 歯周病が悪化しやすい 」 のだと、おっちゃんは勝手に思ってます。
 
 
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