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| ここに書いてあるのは「おっちゃんに現れた合併症」です。 すべての糖尿病患者に現れる症状ではない、と言う事はご理解下さい。
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このページの目次
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1.血管新生緑内障の症状
 2.血管新生緑内障の治療
 3.どうして血管新生緑内障ってなるの?
 
 
 
1.おっちゃんの血管新生緑内障の症状
普通の緑内障と同じですね。眼が痛い、後頭部が痛い、吐き気がする、などの症状がありました。
 
 実は、おっちゃん結構鈍感でした。(笑)
 右眼二回目の手術(一回目が白内障手術、二回目が硝子体手術)の後になってからようやく緑内障なんだと解かりました。ってか、その前から聞かされていたんだとは思うけど自覚してなかったんじゃないかと・・・・・(笑)
 後から聞いた話だと、一回目の手術の前から血管新生緑内障で眼圧が高かったそうです。(汗)
 一番最初に自覚した時期は、二回目の手術-硝子体手術の後でした。症状は「眼が痛い」でした。
 ええ、もう、ズッキンズッキン。。。。。
 
 入院しての手術治療だったんで、看護師さんが容態を聞きに来るんですよね。
 「 おっちゃん、眼は痛い?吐き気はある?頭は痛くない? 」
 最初は眼が痛いだけだったんすが・・・・・・・・
 
 マジに後ろ頭がいてぇ〜よ!何でぇ?!
 
 視神経は後頭部につながっているんだそうで、、、、なるほど・・・・・
 
 
 この後、何度も手術をしたり高眼圧の為の処置を色々とやりました。
 経過が長くなって来るうちに、
 「 この痛みから開放されるなら目玉えぐり出してくれっ! 」
 て程の眼の痛みや、少し動いただけで
 「 う゛ぇ゛ぇっっ!! 」
 とくる 「 吐き気 」 なんかもありました。
 
 
 
2.血管新生緑内障の治療
いくつかあります。おっちゃんがやった治療を書き出します。
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1].レーザー治療(網膜光凝固)
網膜症治療でなくてはならない治療でさ〜ね。って言うか、一番最初に言われるのって
 「 血糖コントロールを頑張って良くしてください 」
 なんですけど、これはどの合併症にも当てはまる事なので省きます。(ぉぃぉぃ。。。。。笑)
 
 
一番注意して欲しい点ですが、
 
たまたまおっちゃんは「血管新生緑内障」と言う糖尿病性網膜症関連の緑内障になってしまったので、「レーザー治療」についての記載が「血管新生緑内障」の中になりました。
ですが、
 「 増殖性(重症)網膜症にはレーザー治療が必須 」
 です。
 「 血管新生緑内障 」 がなくても 「 レーザー治療 」 はやります。
 「 増殖性網膜症の関連のひとつとして血管新生緑内障がある 」
 と考えて下さい。
 
 レーザー治療を始めるのに最適な時期ってのは、眼科のセンセにしか解かりません。だって、自分の眼の眼底なんぞ見えるわけがないし、見たところで「あ゛、レーザー治療が必要だ!」なんて解かるわけないですからねえ。
(まったく実もふたもない事を言ってますが・・・・・汗)
 
 
網膜症&白内障&血管新生緑内障を抱えたおっちゃんのレーザー治療の略歴は、
こんなもんですかね。2と3は同時期に、6と7は一ヶ月くらいの間にです。「 単純網膜症だ 」 と言われる。(平成2年初め)
「 眼底出血がある 」 と言われる。(平成3年春)
「 蛍光眼底検査をしませう 」 と言われる。(平成3年春)
半年に一度程度だった眼科受診の間隔が短くなる。(平成3年末)
「 増殖性網膜症 」 と診断される。(平成4年夏)
「 そろそろレーザー治療しましょうか  」と言われる。(平成4年秋)
「次からレーザー治療始めるから何日の何時何分に外来に来てください」と言われレーザー治療が始まる。(平成4年秋)
一体いつまでやるんだべ?と言うほどレーザー治療を続ける。(平成5年〜8年)
 
 
レーザー治療の流れですが・・・・・
眼科受診した事がある人なら、診察室で眼科のセンセから「はい、ここにアゴ載せて」って言われて理科の実験スタンドみたいのんに顔を載せて目玉をのぞかれた経験があると思います。あのスタンドみたいのんを「細隙灯顕微鏡(サイゲキトウケンビキョウ)」と言います。
 レーザー治療はそのセンセのとなりにでっかい機械のハコがあると想像してください。
 で、目薬を何種類かさされてからアブラの塊みたいのを目に塗られます。(多分、保護剤かと・・)
 で、「 はい、ここにアゴを載せて  」のあとバンドで頭を固定されます。
 で、センセの指でまぶたを 「 クワッ 」 と開かれたと思ったら小学校の理科で使った顕微鏡ののぞき口みたいな代物を目玉にあてがわれます。
 これで自分でまぶたを閉じようと思っても閉じられなくなってます。
 センセが 「 正面を向いてぇ・・ 」 と言って。。。。
 「バチン」「バチン」と始まります。
 
 レーザー治療は慣れないと痛いです。最初は誰もが 「 痛い! 」 と思うはず。まあ、痛みで頭が動く程じゃないので大丈夫。。。
 でも、何百発とレーザーを打たれていい加減に慣れた頃になっても、打たれる場所によってはやっぱ痛いです。
 
 あと、硝子体手術の際に眼球内からレーザーを打つ 「 眼内レーザー 」 と言う物もあります。
 
 
 
 
2].点眼薬
点眼薬、ひらたく言えば目薬です。(笑)
 
 
今使っているのは
(右眼には使ってまへん。左眼用です)
 
アイラミド配合懸濁性 (ケンダクセイ) 点眼液 2回/日
デタントール 0.01% 点眼液 2回/日
ミケルナ配合点眼液 1回/日
( 他の点眼薬と同時に使う時、ミケルナ点眼後10分以上の間隔を ← 厳守 )
ヒアレイン 0.3% 数回/日
 過去に使った事があるのは・・・・・
 
アイファガン  ( アレルギーの為に使用を中止 )
チモプトール  ( アレルギーの為に使用を中止 )
トラバタンズ  ( アレルギーの為に使用を中止 )
キサラタン   ( アレルギーの為に使用を中止 )
トルソプト   ( アレルギーの為に使用を中止 )
エイゾプト   ( アレルギーの為に使用を中止 )
グラナテック  ( アレルギーの為に使用を中止 )
レスキュラ   ( 他の点眼薬に変更 )
ミケラン    ( やめた理由を覚えてません )
 
ワシはアレルギーの為に使える点眼薬が少ないです。
眼科主治医が頭を抱えてます。(滝汗
 上に書いてある点眼薬は、すべて左眼のみです。
 複数種類の点眼薬(目薬)を点眼する(さす)場合には、5分程の間隔を空けないといけません。
 
 
 
 
3].内服薬治療
 
ダイアモックス (元々は利尿剤っス)
アスパラK    (ダイアモックスがカリウム値を下げるので対策として)
 
一度目の硝子体手術後から処方されて、飲んだり飲まなかったりを繰り返して来ました。
それが平成15年春にかかりつけ眼科を転院したのをきっかけに、点眼薬のみとなりダイアモックスなどの内服薬は飲まなくなりました。
 これは、眼科主治医が
 「 ダイアモックスは腎臓と肝臓に負担がかかる。数ある高眼圧用点眼薬を使っても突発的に眼圧が上がった場合なら仕方ないが、ダイアモックスの常用服用は避けたい 」
 との意見で、内服は中止となりました。
 
 まあ、ポンッと眼圧が上がった時に、 「 一日に二錠 ( 朝食後と夕食後の二回 ) 、で二日か三日」 飲んでみてその後の眼圧の様子をみる、ってな具合で使ってます。
 
 
 
 
4].点滴治療
薬剤名は「マンニトール」または「マンニットール」です。
 眼圧を下げる目的の他に、脳圧を下げる目的で使われたりするそうです。
 500mlのボトルを30分とかの程度で入れちゃいます。
 こう書いても「ピン」とは来ないでしょうけど、500mlの点滴を30分で入れちゃうってのは、すっげ〜スピードです。
 点滴の入ってる腕は痛いし、心臓バクバクするし、オシッコ行きたくなるし・・・・・
 内科、特に循環器科のセンセは絶対にやらないと思います。(笑)
 
 ただ、インターネットの「おくすり110番」ってホームページで検索しても「マンニトール」って出て来ないんすよねぇ、、、、
 
 なんでだろ???と思ってたら「おくすり110番」って点滴の薬剤は載ってないんね。
 
 
 
 
5].前房穿刺
「ゼンボウセンシ」と読みます。
 字から何となく想像できるかも知れませんが・・・・・
 
 おっちゃんが眼科のセンセから受けた説明は、
 「細い針の注射を眼球に刺して、房水(眼球内の特定の部分に溜まっている液体=眼圧を作り出している液体)を注射で抜く」
 ってな荒業です。
 眼球内で房水が溜まっている場所は「前房(ゼンボウ)」と「後房(コウボウ)」です。細かい説明は省いて「眼圧」=「眼球内圧力」=「前房・後房の房水圧」ですから、房水を抜けば眼圧は下がります。
 充分に点眼薬麻酔をかけてから眼科のセンセが慎重に注射針を黒目部分に刺して前房から房水を吸い取って眼圧を下げます。
 
 でも、もっと細かい作業をして気配があったんですよねぇ。。。。。
 ちゃんとした説明を眼科のセンセに聞いておきます。
 
 はい、眼科のセンセに聞いたら上に書いた説明でヨロシイようです。ただし「前房穿刺は急激な眼圧上昇がある場合に限る」だそうです。要するに「眼圧が高い」だけじゃあなくてある日ある時間に急激に眼圧が上がった場合のみ前房穿刺するんだそうです。
 
 う〜ん、思い出してみれば、おっちゃんもそんな雰囲気でしたねえ
 
 
 
 
6].手術治療
おっちゃんは、二種類の手術を受けました。
 
・線維柱体切除術(クリックすると移動します)
・毛様体レーザー凝固術(クリックすると移動します)
 
の二種類です。
 ・線維柱体切除術(センイチュウタイセツジョジュツ)
 眼科のセンセの最初の説明は、「眼球の表面にコの字型の切り込みを入れて、眼圧をつくる房水(液体)を吐き出さす」だったんす。でも、今更ながらインターネットで検索すると様子が違いますねえ。
 
 ま、それはそれとしておっちゃんが受けた説明をさらに続けると・・・・・
 
 「線維柱体切除術は眼球に対して三ヶ所が精一杯。いくら期間を空けたからと言って同じ場所に手術をする事はできない。要は三回手術するのが限度」・・・・・ふ〜ん、、するといくら緑内障がひどくても(眼圧が高くても)三回しか手術できないっちゅ〜わけですね。
 手術しても眼圧が下がらなかったらどうすんだべ?!
 
 そんなおっちゃんの不安が的中したかのように、線維柱体切除術をしてから数日は良かった眼圧も日数が経つにされて徐々に上がりだして来ました。二週間が経った頃、眼科センセ曰く「ダメだ、このままだと視神経が眼圧に耐えられなくなるかも」
 「センセ、眼圧ってどんくらいなんすか?」(byおっちゃん)
 「先週から20を超えていたんだけど今日は40を超えた」(byセンセ)
 
 ありゃりゃ。。。。。
 
 線維柱体切除術を受けた後、「眼球に入れたコの字型切り込みがきちんと切り込みとして残るように」という効果を期待して「5FU」(ファイブエフユー)という抗がん剤を手術後に切り込み部分に注射しました。
 眼圧をにらみながら毎日のように眼科外来で5FUの注射を受けました。
 「5FUを打ち過ぎると眼球の切り込みがボロボロになる可能性もあるから慎重にやろう」と、ちょっとビビる話もされのの。。。。。
 
 でも、「ダメだ、視神経が持たない。。」との眼科のセンセのつぶやきと共に、再手術になりました。そして同じ様な経過を辿って再々手術に。。。。。。。。。。
 
 だから線維柱体切除手術は合計3回やって、これ以上は点眼薬・内服薬・点滴・前房穿刺の組み合わせで治療するしかなくなりやした。。
 
 
2010年7月に元眼科主治医と話す機会があったので、「 繊維柱体切除術ができるのは三回まで 」の理由を尋ねました。
元眼科主治医曰く、
 「 眼球には繊維柱体切除術ができる場所が六ヶ所ある。個人的な意見だが、眼球の構造から考えて上側三か所は眼圧を下げる効果が大きいが下側三か所についてはあまり効果を期待できない。ただ、病院・医師個人の考え方は色々なので、下側三か所を含めた六回の繊維柱体切除術をする施設・医師もいる 」
 って事らしいです。ハイ。。
 
 
 
 
・毛様体レーザー凝固術(モウヨウタイレーザーギョウコジュツ)
「眼圧が高い」と言いますが、眼圧って何?
 眼圧は「眼房水」と呼ばれる眼球内の液体の圧力の事です。
(通常は眼房水ではなく「房水」と言います)
 
 房水は「毛様体」という部分から分泌されてます。
 
 血管新生緑内障を治療する手段のひとつとして「毛様体レーザー凝固術 (毛様体光凝固術)」があります。房水を作り出している毛様体をレーザーで焼いちゃうって房水の出所を減らしちゃう荒業です。
 (同じ効果を得るために「毛様体冷凍凝固」という処置もあります)
 
 「三回までしかできない」と言われた「線維柱体切除術」とは全く違う発想です。
 
 ただ、「 眼圧がいくつだから毛様体をこれだけレーザーで焼けば良い、と言う判断は眼科医個人の経験だけが頼りで [ データ ] として存在しない 」 と言う説明を受けました。
 続けて 「 毛様体を焼きすぎると眼球が球状を維持できなくてしぼんでしまう恐れもある 」 とも言われました。
 「 最終的に手術をするかしないかはおっちゃんの判断です 」と眼科のセンセ。
 
 当時のおっちゃんの眼ですが、左眼視力が0.05で右眼視力は光を当てられれば解かる程度でした。で、血管新生緑内障としては両眼とも30mmHGを超える眼圧。(当然、点眼薬・内服薬治療は続けてます)
 
 迷った末に「 センセ、手術をお願いします 」
 
 ちなみに、おっちゃんは 「 毛様体レーザー凝固術 」 を単独で受けたわけではなく、硝子体手術の一環として受けました。だから、当然  「 硝子体手術 」 を受けたわけです。
 
 
 
 
7].眼球マッサージ
おっちゃんがやった眼球マッサージには二種類ありました。
 
・眼科医師がする眼球マッサージ(クリックすると移動します)
・患者がする眼球マッサージ(クリックすると移動します)
 
 
・医師がする眼球マッサージ
目玉を眼科のセンセがマッサージします。っちゅ〜か「指圧」ですな。しかも「両手の親指」でです。(汗)
 
 線維柱体切除術(クリックすると移動します)の後、眼圧を測っていたセンセが「はぁ・・・」とため息。。。。。
 だいたい、センセがため息つく時はよほど悪い時か「緊急手術」って言い出すかどっちかなんすよね。
 
 眼圧を測る時には「細隙灯顕微鏡(サイゲキトウケンビキョウ)」に付属している「アプラネーション眼圧計」ってやつで測ります。こん時の「細隙灯顕微鏡」ってのは、小学校の理科の実験スタンドみたいな物体です。眼科に受診した事がある人ならすぐ解かりますよね。センセが「はい、ここにアゴを載せてください」ってあの機械・物体です。
 「アプラネーション眼圧計」ってのは、目薬をさした後にクルッと何かを回して光るのを目玉にピタッと当てるあれです。
 
 「おっちゃん、眼圧が40mmHGを超えていて視神経が危ない。これから緊急の処置をします」と・・・
 それゃ〜早くやってもらわにゃ。。センセはよはよ!
 
 「じゃあ、アゴをしっかり載せておいてください」と言いながらセンセは両の手の親指を重ねておっちゃんの右まぶたにあてがいながら両手でおっちゃんの頭を包むようにつかみます。
 「じゃあいきますよ、いいですか?」(byセンセ)
 
 グ゛リ゛グ゛リ゛グ゛リ゛グ゛リ゛!!!!!!!!
 
 う゛う゛お゛お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉっっっっっっ!!!!(byおっちゃん)
 
 センセは両親指でおっちゃんの右眼を指圧してます!
 これが「緊急の処置」だったんですね。(汗)
 
 ひとしきり、センセとおっちゃんの闘い?が済んでから再度眼圧測定♪
 「うむ、もう一度いきましょう!」(byセンセ)
 
 グリグリグリグリ!!!!!!!!
 
 う゛う゛が゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁっっっっっっ!!!!(byおっちゃん)
 
 「うん、眼圧30台になりましたよ」(byセンセ)
 
 
 とっても原始的だけど、効果がある緊急処置です。(滝汗)
 
 
 病棟に眼科の診察室があって、朝食が終わる頃に眼科センセ達が来て術後の患者を診るんですね。その時すでにおっちゃんの眼圧は30mmHGを超えているんです。で、センセから点滴治療(クリックすると移動します)の指示が出された上に「連絡しますから後で外来に下りてきてください」と。。。。。
 午後の3時頃に「おっちゃん、外来に下りて下さい」と連絡が来て、さっきの闘いになるわけです。
 
 誰もいない眼科外来におっちゃんの叫び声が響き渡ります。
 
 「眼科外来に下りてください」と言われた時にいつも看護助手さんが付き添ってくれて外来に行くんですが、一度だけ病棟看護婦さんが付き添ってくれたんです。「ちょっと見ていていいですか?」と病棟看護婦さん。。
(どうやらこの看護婦さん、眼科患者のいる病棟の経験がなかったらしく・・・)
 「あ、どうぞ」とセンセ&おっちゃん
 
 で、、、、、、、、、、
 
 「はあぁ・・・おっちゃん、またです。いきますよ、いいですか?」(byセンセ)
 
 「はい、いいですよっ!準備万端ですっ!」(おっちゃんは細隙灯顕微鏡のスタンド部分を握りしめて体制を作ってます)
 
 グリグリグリグリ!!!!!!!!
 
 う゛う゛お゛お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉっっっっっっ!!!!(byおっちゃん)
 
 外来から病棟に戻る時、看護婦さんは一言もしゃべりませんでした。(大笑)
 
 
 
・患者がする眼球マッサージ
診察の時にいきなり言われました。
 
 「おっちゃん、自分の指で眼球を触って固さを確認してみて」(byセンセ)
 
 「へっ?!」(byおっちゃん)
 
 「頭を動かさないで視線だけを下に。で、両手の人差し指で上側の白目を押さえて。右手の人差し指で白目を押してみて。そーそー、その調子。すると左手の人差し指が押し戻される感覚が解る?」(byセンセ)
 
 「いやあ・・・。。。眼が痛いだけっス」(byおっちゃん)
 
 「押し方が強すぎるんだよ。こういうふうにやんわり柔らかに。。解る?」(byセンセ)
 おっちゃんの手をどけてセンセの人差し指でマッサージ・・・
 
 「なるほど、この触られ方程度の強さですね。。あ゛〜〜、わかる解る!」(byおっちゃん)
 
 「毎日同じように両手の人差し指で眼を触って、押し戻される指の感覚で眼圧が高いかどうか判断できるようになってね♪」(byセンセ)
 
 「はいっ、頑張りマッスル!」(byおっちゃん)
 
 「頑張らなくてもいいけど、このマッサージを繰り返す事で少しは眼圧調整できるから」(byセンセ)
 
 ほほう。。そんな事ができるんだ・・・
 
 
 今、おっちゃんは自分で眼球触って「この程度の固さなら20mmHGは超えている眼圧かな?!」ってな具合に、ざっくりと高い低いが解るようになってます。
 
 
 
◎どうして血管新生緑内障ってなるの?
 断っておきますが、めんどくさい話です。(汗)
 
 「緑内障」にはいくつか種類があります。まだ眼球のイラストがないので、言葉での簡単な説明って、すっげ〜難しいっすが・・・・・
 基本的に「緑内障は眼圧が上がる病気」で、眼圧が上がって視神経を傷めると視野が欠けたりと言った症状が出ます。最悪の場合は失明に至ります。
 「眼圧」は「毛様体から分泌される眼房水(ガンボウスイ)という液体の圧力=眼球内の圧力」です。通常は「眼房水」とは言わずに「房水」とだけ言います。
 
 あ゛〜、めんどくせ〜話ですやね。。。。。
 
 「増殖性網膜症」が進むと、眼底の網膜に「新生血管」なるものができます。要するに「網膜の動脈が傷んで網膜が栄養・酸素不足になって緊急避難的に新しい血管を作ってしまう」って事です。
 新生血管のほとんどは眼底網膜にできます。それは網膜が十分な血液と酸素を必要としているからです。そして新生血管が網膜側から硝子体(目玉の中身のゼリー状物質)に伸びるケースもありますが伸びるとは言っても眼底側からチマチマっと伸びる程度で、眼球の半分まで到達するなんてあり得ないはずっス。
 
 でも、網膜症がドンドン悪くなるととんでもないところに新生血管ができちゃう事があります。
 
目玉には色んな部品が詰まってます。
水晶体の根元付近に毛様体(房水を分泌するところ)と言う部品と、水晶体の前面に虹彩という部品があります。毛様体は、水晶体の厚さ調節をしている部品で、遠くを見る近くを見るなどのピント調節に役立ってます。
 虹彩は、水晶体の前で大きさを変えて眼に入る光の量(明るさ)を調節してます。
 
 
血管新生緑内障は、虹彩や隅角(眼球上にある房水の出口)に新生血管ができて隅角を圧迫してしまいます。そのために水はけが悪く房水圧力が上がり、結果として眼圧が高くなります。
 虹彩にできた新生血管を「虹彩ルベオーシス」と言います。
 虹彩ルベオーシスを切り取ることなど、現在の医学では不可能な事だと思います。
 
 
 「血管新生緑内障」は、糖尿病網膜症に関連して起こる合併症の中でも恐ろしいもので、失明の危険がとても高い病気です。
 
 
 
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