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★網膜症 糖尿病性白内障

ここに書いてあるのは「おっちゃんに現れた合併症」です。
すべての糖尿病患者に現れる症状ではない、と言う事はご理解下さい。

このページの目次 (項目をクリックするとそこに移動します)
1.白内障の経過 2.白内障手術
3.術後の経過 4.後発白内障って?


1.白内障の経過
白内障と網膜症が同時進行してましたんで、正直なところどっちのせいで視力が落ちていたのか、どっちのせいの見え方なのか、ちょっと解からない部分があります。

1型糖尿病発症から10年が経った頃、「単純網膜症」だと診断されました。
それから2年が経った春、要するに糖尿発症から12年後、「新聞が読みづらいなぁ」と感じて・・・
その夏には「黄色い球でのキャッチボール」で、まともにボール追えなくなっていて・・・

同じ頃、車を運転していて信号機を見落とす事が何度かあったんすよ。(汗)
何と言ったらいいんかな。。
目の中で光が炸裂するような感じで信号機自体が見えなくて、助手席座った人から
「お゛っちゃん゛っ!!信号っっっ!!!!」って。。。

赤信号突っ切ったみたい(滝汗)

もちろん眼科は定期的に受診してましたよ。大体、三ヶ月に一度くらいね。

でもその年の晩夏に眼科主治医から
「増殖性網膜症だし両眼とも白内障もだいぶ進行してきたねえ」と。。。

あぢゃぢゃ。。。

当時、おっちゃんは縫製工場で生地裁断の仕事をやってたんすが、型紙に沿って裁断できているかよく解からなくなって来てたんすよ。
それとデスクワークで帳面を追うのにこっそり虫眼鏡使ったり(ぉぃぉぃ・・)

ま、ちゃんと申告して縫製工場は11月末に依願退職しました。
そっからは白内障の進みが速い速い・・・
年明けには自転車も無理、血糖測定器は高倍率の虫眼鏡でやっと確認。
春先(糖尿病発症から13年後、白内障自覚から1年後)には血糖測定器の確認に高倍率虫眼鏡二枚重ねの荒業で。。(笑)

外出は「ソロリソロリ」でした。
交差点の信号のある所では、周りの人の動きだとか車の音で判断してました。
赤信号で車の切れ目を縫って渡る人がいて、怖い想いを何度した事か・・・

結局その年の春(糖尿病発症から13年後、白内障自覚から1年後)に、白内障手術が決定したのでめでたく解決♪

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2.白内障手術
糖尿病性とは言っても普通の白内障と、な〜んも変わりありません。
違う事と言ったら、、、、、
何だろう・・・・・・・・・・

あ、言っとくけど、両眼の白内障手術を同じ日にするかどうかは、その施設 ( 病院・クリニック ) の判断になるからね。
そもそも、片眼だけ白内障が進行する時もあるので・・・

基本、片眼ずつの手術です。術後の経過を観て、不具合がないかを確認します。
両眼とも同じ日に白内障手術を受けた場合、手術後に何も見えなくなるので、ひと晩身の回りの世話をしてくれる人が必要です。
手術をしてくれる施設 ( 病院・クリニック ) で身の回りの世話まではしてくれないのが基本です。


おっちゃんが白内障手術をやったのはかれこれ二十八・・・?!年も昔の話???・・・
白内障手術も入院してやってたのが当たり前だったのに、今や日帰り手術なんだよねえ。
それに点眼薬麻酔だけで手術できちゃうそうだけど、おっちゃんの頃は眼の周りに麻酔の注射を三本も!!!

手術台に乗せられた後、手術する側の眼の部分だけ穴が空いたカバーを頭からかけられるんすよ。
穴が空いているから手術室をよ〜っく見渡しておきたいけどいかんせん、白内障。。。(涙)
それでもカチャカチャと手術の道具を準備する音が聞こえてきて嫌が上にも興奮してきまふ。。(えっ?!)
「おっちゃん、緊張してますか?大丈夫ですよ」と手術を助手する眼科のセンセの声、、、
「これから麻酔の注射をしますね。ちょっと痛いけど我慢してください」

今センセが触っているのは眼の周りだよね???

ブスッ!

おいっ! いっって〜ヨ!!

麻酔薬がジュワワン。。。

すっげ〜違和感で目玉の周りが、あっついんですけど。。。。。

二本目の麻酔の注射は一本目のおかげで多少痛みは少なく・・・・・
三本目になるとかろうじて「麻酔薬が入ってくるなぁ」が解かる程度。。
麻酔の後はセンセが上から目玉を押さえてモミもみモミもみモミ・・・・・・・・・・

手術するのに眼を開けっ放しにできるの?

心配いりませんっ!まぶたを開きっぱなしにする「器具」をつけられてまぶたを閉じようと頑張っても無理です。(笑)
ここで眼科主治医センセの登場♪
これからおっちゃんが手術を終えて手術室を出るまでって15分くらいじゃない?!
あっ!と言う間で終了♪

★最近は、麻酔技術の著しい進歩があります★
点眼麻酔(目薬麻酔)とおっちゃんが受けた局所麻酔の間に、二種類ほどの麻酔方法があるはずです。
おっちゃんが受けた局所麻酔は、球後麻酔と呼ばれる麻酔で、曲がった針をまぶたに刺して、眼球の後ろ側に麻酔薬を入れる手法です。眼球の動きを確実に留めることができるのですが、麻酔の注射自体が痛いです。(滝汗)

とにかく、生活や仕事に支障があるなら手術で濁った水晶体を取っちゃいましょう!
「視力がいくつ以下になったら・・・」という一定の区切りはありません。生活内容や仕事内容が違えば、「支障が出る視力」も違います。

白内障手術をする人は、ほぼ全員が 「 眼内レンズ ( 人工水晶体 ) 」 を入れるはずです。
網膜症の状態によっては、眼内レンズを入れない人もいます。
眼内レンズ ( 人工水晶体 ) を入れるか入れないかは、眼科主治医の判断です。

眼内レンズには 「 ピント位置 ( ピント距離、とも言えます ) が固定されてしまう 単焦点眼内レンズ 」 と 「 二つ以上の距離に焦点を合わせられる 多焦点眼内レンズ 」 があります。
「 多焦点眼内レンズ 」 には、二箇所に焦点を合うものと三箇所に焦点が合うものがあります。
メガネを使いたくない人が選ぶようですが、 単焦点眼内レンズと比較 して見え方のシャープさが少し劣ります。とくに暗いところではくっきり感が落ちる様です。

もうひとつ、多焦点眼内レンズは手術費用の保険診療分に足してレンズ代金として片眼で12万円〜20万円、先進的な手術となると自由診療となり片眼50万円〜60万円と、非常に高額になります。

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3.術後の経過
おっちゃんが白内障の手術をしたのは、今から二十九・・・?!年も昔??の話です。今では日帰りで点眼薬麻酔でできるそうな。(チッ・・・・・笑)
だから、術後の経過にしたって今の白内障手術とはかけ離れている部分が大きいとは思います。
ま、ほんの "参考程度" に聞いておくんなまし。


病院にもよりますが、入院しての白内障手術は午後から手術開始です。当時は「朝から食事は抜き」でした。午後イチの手術ならまだしも、最終の手術となると腹が減ります。当時で一日に5人6人くらいの手術やってました。ま、腹が減っても我慢我慢。。。

手術が終わって病棟に帰ってきます。「2時間は絶対安静で」と言われた記憶があります。2時間の間にオシッコ行きたくなる時もありますやね。そん時は看護婦さんから「尿瓶」(シビン)で採ってもらいやす。

絶対安静が解けたら、まずはオシッコ。。。
それから手術衣から自分の寝間着・パジャマに着替えます。でも、点滴は入ったままなんすよ。抗生物質の点滴を続けるので翌日までつながれてます。
で、手術開始時間にもよりますけど、安静解除後に術後の第一食として流動食が来ます。
いわゆる重湯と具無し味噌汁でさ〜ね。(笑)

手術をした側の眼には金属の眼帯がかぶさっていてテープで止められてます。夜、寝る時は、「無意識に眼をかかないように」と、「ギッター」という補そう具をつけます。金属の網でできたサングラス、を想像してください。
この「ギッター」は患者が買わされてたんすよ。一週間も使わない品物なのに一個3000円くらいした記憶が!!
(興味ある人は"眼科 ギッター"でインターネット検索してみてください)

眼科のセンセが眼帯を開けて眼を診るのは翌朝です。こん時が面白いっス。
「うわぁ。。まぶしいっ!」
とか、
「すごい!見える!」
とか、手術を受けた患者の反応が様々です。
中には経過が良くない患者もいます。ま、おっちゃんがそうだったんですが。(笑)

手術してから数日間は「 洗顔 」 や 「 電気かみそり 」は禁止されました。
禁止が解除されて顔を洗ったりひげを剃った時は、気持ち良かったぁ。。。

術後どれくらいの期間で視力が定まるか、どのくらい視力が戻るかは個人差があるから何とも言えません。先に書いたように、術後翌日に「良く見える!」と言う人もいれば数日かかかる人もいます。中には月単位かかる人もいます。
視力が定まる ( 眼鏡が作れる ) のも、眼科のセンセに言わせると「 大体三ヶ月はみといた方が良い 」らしいです。

ただ、おっちゃんの場合は人工水晶体を入れなかったんで、そのままだと「超ピンぼけ状態」で生活できなかったんす。だから、術後二週間くらいで無理やり眼鏡を作りました。

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4.後発白内障って?
「白内障」と言うのは眼の中の一部分(解かりやすく言えば部品)が白く濁る事ですが、手術の後から別の部分が白く濁る事があります。

どこが濁るかと言うと・・・・・

手術では白く濁った水晶体(眼をカメラに例えるとレンズの部分ですやね)と言う部分を取っちゃって、代わりに人工の水晶体を入れます。水晶体は元々薄袋に入ってます。丁度、ゆで卵の薄皮を想像してもらうと解かりやすいと思います。(おっちゃんは眼科のセンセからそう説明されました)

「後発白内障」と言うのは白内障手術で人工水晶体を目玉の中に置くのに便利なように残しておいた薄袋(元々自分の生の水晶体が入っていた袋)が白く濁っちゃうんス。

後発白内障は手術する必要はありません。糖尿病網膜症でレーザー治療と言うのがありますが、それと同じ様にレーザーを一発か二発打ち込めば終わりです。
外来でも簡単にできちゃいます。

おっちゃんは白内障手術後に病棟で「後発白内障が始まってるね。ささ、こっちに座って。。。」と病棟の一室に誘われてそこで「パチン、、パチン」とやって終了♪
おっちゃんは「新たに濁ってきた」ってわかんなかったんすが・・・(汗)

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