5分間隔でグルコース値測定 ( 血糖値 ではない ) を繰り返し、今まで患者が入手出来なかった 「 血糖値の変動曲線 」を把握できるようになりました。
また、その値をインスリンポンプ本体画面上に数値 ( mg/dl ) と折れ線グラフとして表示できます。
ただし、現状では 「 皮下脂肪の細胞間質液 ( 脂肪細胞の体液 ) 中の値を測定 」 しているのであって、 「 血糖値は測定していない 」 のです。
だから、メドトロニックCSIIミニメド620GのCGM画面で表示しているのは、 「 センサーグルコース値 」 = 「 センサーで測定した脂肪細胞間質液中の値をインスリンポンプでmg/dlに変換した値 」 であり、 「 血糖値ではない 」 のです。
CSIIインスリンポンプ導入時の最初の手技指導は、医師や看護師ではなくメドトロニック社の社員がやってくれました。
その社員いわく、
「 グルコース値は血糖値の動きの傾向を知る道具、と理解してください。低い・高い、グルコース値だけを見てすぐに補食・追加打ちをするのは避けて、必ず指先からの血液血糖測定で確認してください。画面に表示されているグルコース値に精度を過度に期待しないでください 」
だそうです。(滝汗
2.ミニメド 780G インスリンポンプの画像
一緒に写っているのは単三乾電池
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No1 マニュアルモード
基礎インスリン入力・設定が必要
グルコース値による停止機能あり
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No2 スマートガード AHCL
アドバンスドハイブリッド
クローズドループ
基礎インスリン注入と
高グルコース時補正は
ポンプが自動で行う
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No3 グルコース値グラフ
ボタン操作でグラフを表示できる
スマートガード AHCL でも
グラフ表示可
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No4 ポンプデータをスマホに表示
780Gはスマホに表示可
表示には専用アプリが必要
OSバージョン&スマホ機種は
指定された物のみ
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No5 スマホ表示拡大
iPhoneは三本指Wタップで拡大
専用アプリはピンチアウト不可
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3.ミニメド 各シリーズ の特徴
知らせてくれる ミニメド620G
低血糖!! を知らせてくれる ミニメド620G
ミニメド 620G は、
「 低グルコース値になった ( 自分が設定した値を下回った ) 」
時に、アラームを鳴らして知らせてくれます。
アラームが鳴れば、「 あ、下がったみたいだから血糖値を測ろう! 」 となりますやね。
知らせて止まる ミニメド640G
低血糖・低血糖になりそう を知らせてインスリン注入を止めてくれる ミニメド 640G
ミニメド 640G は、
「 低グルコース値になった ( 設定した下限値を下回った ) ・ 30分以内に低グルコース値になりそう ( 設定した下限値プラス20mg/dlを下回りそう) 」
となった時に、インスリン注入を止めてくれると同時にアラームが鳴ります。
要するに、 「 低血糖になった時 」 や 「 低血糖になりそうな時 」 に、インスリン停止&アラーム!!
履歴を覚えて基礎注入 ミニメド 770G
基礎注入インスリンを自動調整してくれる ミニメド 770G
ミニメド 770G は、ミニメド640Gポンプの機能に加えて
「 過去7日間の注入履歴と現在のセンサグルコース値をもとにポンプが基礎インスリンを自動調整 」
してくれます。
620G・640Gの時には、グルコース値と指先測定血糖値をもとに、ポンプを使う患者本人が 「 基礎インスリン注入量をインスリンポンプ本体に入力 」が必要でした。
おっちゃんの ミニメドインスリンポンプ 基礎インスリン設定 = 基礎レートパターン設定
( 2024年11月時点 )
0:00 〜 4:00 = 0.475単位/時 4:00 〜 7:00 = 0.500単位/時
7:00 〜 11:30 = 0.475単位/時 11:30 〜 14:00 = 0.550単位/時
14:00 〜 16:00 = 0.525単位/時 16:00 〜 21:00 = 0.500単位/時
21:00 〜 24:00 = 0.475単位/時
620G・640Gの 「 基礎レートパターン 」 は、一時間当たり何単位、で設定します。
ですが、770Gのスマートガードオート基礎注入は 「 五分毎に注入されるインスリン量 」 を表示します。
五分毎に 0.05 mg/dl の基礎注入を一時間続けたら、 0.6 単位 注入される、という事です。
高グルコース値を自動補正 ミニメド 780G
780Gの最大の売りは 「 ポンプが自動で高グルコース値自動補正インスリンを打つ 」です。
ポンプ画面のグルコース値が120mg/dlより高い時、過去7日間のポンプ利用履歴と現時点のグルコース値から 「 最適な自動補正追加インスリン ( グルコース値 120mg/dl を目標 ) 」 を自動で打ってくれます。
770Gの 「 ガーディアンセンサ3 」 に比べて、780Gの 「 ガーディアンセンサ4 」は血糖値とのずれ精度が改善しました。
それと当時に、グルコース値表示に 「 較正 」 が不要になりました。
極端な話になりますが、 「 ガーディアンセンサ4 」 を使い続ける限り 「 指先血糖測定値を入力する必要 」 はありません。
ただ、時間差や血糖値上昇時下降時の指先血糖値とガーディアンセンサ4グルコース値の違いを 「 ゼロ 」 にはできません。
( センサグルコース値=指先血糖値 ではない )
なので、一日に何回か指パッチンで血糖値測定しなければいけません。
この指パッチン血糖測定は 「 体調不良時の確認 」 や 「 血糖値とグルコース値のずれを確認 」 の為の測定です。
ガーディアンセンサ4では、 「 グルコース値表示の為の較正 」 は不要ですが、「 血糖値をポンプに入力すると自動的に較正する 」 仕様です。
ちょっと分かりにくいですよね・・・・・
食前インスリン注入時にも補正が入ります。
直前の履歴から
「 ボーラスウィザード糖質量90gで△単位、さらにインスリン 減0.7単位の調整 」
「 ボーラスウィザード糖質量90Gで△単位、さらにインスリン 増1単位の調整 」
と言った自動補正です。
調整の増減幅は、ポンプが過去の履歴と現時点のグルコース値から判断します。
グルコース値165mg/dl、食べる糖質量90g、条件は全く同じなのに
太郎さんは 「 調整量 増 0.3単位 」
一郎さんは 「 調整量 減 3単位 」
といった具合に個人個人で違います。
★ポンプ利用者が調整幅をいじる事はできません★
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